2010年 04月 02日
魔太郎がくる!! |
極☆私的目線で、サブカル(たまにメインカルチャーも)、カウンターカルチャーを紹介。
「魔太郎がくる!!」
我が愛すべき「藤子不二雄」先生の極私的金字塔。
あらすじ:
ひ弱な中学生、浦見魔太郎は毎回同級生や傍若無人な連中から激しいいじめなど理不尽な目に遭う。しかしオカルトの知識に長けた彼は得意の魔術「うらみ念法」を駆使して壮絶な復讐を行う。
彼は我慢の限界を超え虐げられた時、決め台詞の「こ・の・う・ら・み・は・ら・さ・で・お・く・べ・き・か」とつぶやき(宣言し)行動を開始する。
黒魔術によって魔王サタンと契約し、黒マントを羽織り、赤バラ模様のシャツを着て出陣し、加害者に対して壮絶な復讐を展開する。だがある日、魔太郎の自宅の直近に阿部切人という赤ん坊とその親が引っ越してきてからは、逆に切人たちから魔術を駆使した虐めを受けるようになる。
魔太郎の魔術の上手を行く切人とは何者か、魔太郎自身は……
「ドラえもん」とは180°違う、
「イジメ」文化に対するアンチテーゼ。
本作は発表当初、魔太郎の恨みの晴らしかたの一部が過激で、ほとんどの場合自分を苛めた者を殺害または廃人にまで追い込んだ。
「いじめっ子をパワーショベルで引き裂いた上に遺体を生コンクリートで埋める」、「恐喝してきたチンピラをゴミ袋に詰めて執拗にバットで殴り、そのまま遺体をゴミに出す」、「過剰なしごきをしたコーチを水中で虎バサミに掛けた挙句に溺死させる」等々、その手口も凄惨さを極めた。
初単行本化作品(秋田書店刊)は雑誌初出とほぼ同じものが収録発売されていたが、その後の少年事件の凶悪化・深刻化などの社会情勢を考慮し、後年発刊された作品全集『藤子不二雄ランド』刊行にあたってエピソード全133話のうち大幅に描き直された話が34話、欠番扱いとなった話が25話ほど存在する。
内容だけでなく、「藤子不二雄ランド」版ではお馴染み、セル画のアートワークも見物。
「鉄のキバがひきさいた夜」
(いじめっ子をパワーショベルで引き裂いた上に遺体を生コンクリートで埋める)
「ゴミはふくろにしまつしよう」
(恐喝してきたチンピラをゴミ袋に詰めて執拗にバットで殴り、そのまま遺体をゴミに出す)
「おぼれ方教えます」
(過剰なしごきをしたコーチを水中で虎バサミに掛けた挙句に溺死させる)
各話の題名ネーミングもセンスが光ります。
ちなみに私、改定前、藤子不二雄ランド、新装版。
すべて所有しておりますが、読み比べてみるのも一興です。
現代社会でオリジナルのまま発表するがリスキーになったのは、道徳的な意識が上がったというより、
漫画のような危険が現代社会では実際に起きうるようになってしまったからでしょう。
一種のエンターテイメントとして読めば、面白くお洒落なSF(すこしふしぎ)作品です。
ご一読の際は、是非オリジナル版を。
design vintage/counter culture
TEL:078-332-9592
EMAIL:info@design-vtg.com
JeJe
TEL:078-332-9757
E-MAIL:info@jeje-web.com
「魔太郎がくる!!」
我が愛すべき「藤子不二雄」先生の極私的金字塔。
あらすじ:
ひ弱な中学生、浦見魔太郎は毎回同級生や傍若無人な連中から激しいいじめなど理不尽な目に遭う。しかしオカルトの知識に長けた彼は得意の魔術「うらみ念法」を駆使して壮絶な復讐を行う。
彼は我慢の限界を超え虐げられた時、決め台詞の「こ・の・う・ら・み・は・ら・さ・で・お・く・べ・き・か」とつぶやき(宣言し)行動を開始する。
黒魔術によって魔王サタンと契約し、黒マントを羽織り、赤バラ模様のシャツを着て出陣し、加害者に対して壮絶な復讐を展開する。だがある日、魔太郎の自宅の直近に阿部切人という赤ん坊とその親が引っ越してきてからは、逆に切人たちから魔術を駆使した虐めを受けるようになる。
魔太郎の魔術の上手を行く切人とは何者か、魔太郎自身は……
「ドラえもん」とは180°違う、
「イジメ」文化に対するアンチテーゼ。
本作は発表当初、魔太郎の恨みの晴らしかたの一部が過激で、ほとんどの場合自分を苛めた者を殺害または廃人にまで追い込んだ。
「いじめっ子をパワーショベルで引き裂いた上に遺体を生コンクリートで埋める」、「恐喝してきたチンピラをゴミ袋に詰めて執拗にバットで殴り、そのまま遺体をゴミに出す」、「過剰なしごきをしたコーチを水中で虎バサミに掛けた挙句に溺死させる」等々、その手口も凄惨さを極めた。
初単行本化作品(秋田書店刊)は雑誌初出とほぼ同じものが収録発売されていたが、その後の少年事件の凶悪化・深刻化などの社会情勢を考慮し、後年発刊された作品全集『藤子不二雄ランド』刊行にあたってエピソード全133話のうち大幅に描き直された話が34話、欠番扱いとなった話が25話ほど存在する。
内容だけでなく、「藤子不二雄ランド」版ではお馴染み、セル画のアートワークも見物。
「鉄のキバがひきさいた夜」
(いじめっ子をパワーショベルで引き裂いた上に遺体を生コンクリートで埋める)
「ゴミはふくろにしまつしよう」
(恐喝してきたチンピラをゴミ袋に詰めて執拗にバットで殴り、そのまま遺体をゴミに出す)
「おぼれ方教えます」
(過剰なしごきをしたコーチを水中で虎バサミに掛けた挙句に溺死させる)
各話の題名ネーミングもセンスが光ります。
ちなみに私、改定前、藤子不二雄ランド、新装版。
すべて所有しておりますが、読み比べてみるのも一興です。
現代社会でオリジナルのまま発表するがリスキーになったのは、道徳的な意識が上がったというより、
漫画のような危険が現代社会では実際に起きうるようになってしまったからでしょう。
一種のエンターテイメントとして読めば、面白くお洒落なSF(すこしふしぎ)作品です。
ご一読の際は、是非オリジナル版を。
design vintage/counter culture
TEL:078-332-9592
EMAIL:info@design-vtg.com
JeJe
TEL:078-332-9757
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by design-vintage
| 2010-04-02 01:22
| SUB CULTURE